・Joseph Maurice Ravel:Piano Concert Mov.2 (Flute and Piano)

 ラベルのピアノ協奏曲第2楽章ラルゴ(フルートとピアノ)

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ラベルのピアノ協奏曲第2楽章ラルゴ Score.pdf
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ラベルのピアノ協奏曲第2楽章ラルゴ フルートパート譜(Fl).pdf
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「頭を振り絞って精密な近代音楽を作曲していたラベルによって歴史上初めて作られた無限旋律である」、と昔読んだ本に書いてありました。西洋音楽の基本である繰り返し(エコー)を排除して作られていて、どこまで続くのだろうと思うようなメロディーのためフルートパートの息継ぎをどこにするか非常に迷いました。一区切りする箇所が無いのです。(演奏者様が自由に区切れるように、楽譜には参考音源に付けたアーティキュレーションの一部だけを記載しております。)

 

工夫が詰まっているのにこの曲はとても綺麗です。5分45秒後に曲頭のメロディーが帰って来るあたりは感動的です。なお、この曲のどこか捉えどころの無いような感覚は、無限旋律に加えて、8分の3拍子の左手(ピアノ)の上で右手(フルート)が4分の3拍子で歌うことも関係していると思います。この方法はポリリズムというのでしょうか、ラフマニノフのピアノ協奏曲2番の第2楽章でも同じような手法が使われていました。こういうのはヘミオラの発展形なのかも知れませんね。

 

カラオケ用のピアノ伴奏。