昨日は錦糸町へ行き、トリフォニーホールでショスタコーヴィチの交響曲5番を聴いて来ました。
オケは慶應義塾高校の卒業生を主体としたクレド交響楽団で、指揮は慶大卒の豊平青さん。
昨日の演奏を一言でいうと「若すぎる!」でしたね。
学生オケが良くやる「イケイケドンドン」の典型のような演奏でした。
盛り上げたい部分が来ると、前後との関係を無視して速度を過度に速くする箇所が多々有ったので、音楽の流れが不自然で、聴衆は乗れず・浸れませんでした。
演奏技術は悪くないのでもったいないことでした。
どれだけ音楽が作れていなかったのかをよく現していた例を書きますと、
1曲目に演奏されたショスタコのバイオリン協奏曲1番では、終わると大きな声で「ブラボー!」と叫んでいた斜め前のおじさんが、交響曲5番の第3楽章ではあくびをしていました。
第3楽章は凄絶な哀しみと緊張で貫かれた楽章なので、あくびをするのは相当なものです。
私も聴いていてまったく面白くありませんでした。
また、強奏の部分では全ての奏者がフォルティシシシモで弾くので、明確にすべき旋律が埋もれて聴こえなかったり、どれかの楽器が突出して大きく聴こえてバランスを欠いた雑な響きになっていました。
これではまともなアンサンブルとは言えません。
ただ思いっきり弾いて、思いっきり吹いているだけ。
この楽団のHPには、このオケは「音楽第一をモットーとし、楽曲、ひいては音楽の本質に迫るような演奏を常に目指すオーケストラです」。と書かれていますが、正直言って、とてもそのような演奏は出来ていませんでした。厳しいですが、音楽はどこへ行ったの?、というような演奏でした。
彼らには、今後のために、情熱を爆発させるだけではまともな音楽は作れません。良質な音楽性を備えた上でコントロールされた演奏をしなければ!、と言ってあげたい。
*有名な曲だけに色んな演奏が有りますね。
あなたは下のどの演奏がお好きになりましたか?
これは幼稚園児によるペルシャの市場です。
私はこの演奏に驚き、リコーダー合奏用に編曲しようとずっと思っていました。
ピアニカの楽器としての実力はすごいですね。
息子が小学5年生のときの音楽の授業参観で演奏されたリコーダーとピアニカによるホルストの惑星(ジュピター)に大感激し、後日、その楽譜をもらって家で娘のリコーダーと私のピアノで演奏しましたが、途中で感動し過ぎる箇所が有ってそこでは体が震えてしまい、何度演奏してもそのヵ所から先に進めなくて娘に謝ったということが有りました。
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