音程が完璧に合っているとこんなにも綺麗なのかと思った

*タイトルを下の動画の感想に変更しました。(2023年5月17日)

 

関東地方のテレビ局Tokyo MXが月1回放送している「アンコール!都響」という音楽番組はこれまでモノラル放送で且つ低音質だったので、自動録画したのを再生しても、あまりにも・極端に音が貧弱で聴く気になれず、すぐに消去していました。

 

でも、昨日のフォーレのレクイエムは立派なステレオで放送されました。

とても大きく改善されたので本当に良かったです。

 

でも、演奏がちょっと好みでは無かったところが残念でした。

 

コーラスは新国立劇場合唱団でしたが清澄なフォーレのレクイエムには声質が合っていないと思いました。第9には合ってると思いますがフォーレには立派過ぎるというか、張りが強過ぎるというか・・・。

また、各自が自由にビブラートを掛けて歌っていたため、ザワ付きを感じさせたところも今一でした。

 

第4曲のピエイエズのソロを歌ったソプラノ歌手の声質は、合唱以上に合っていませんでした。

声質は太いし、高音域を出すのが苦しいので張り上げて無理に出していたし、どのような基準でこの歌手を選んだのか都響の事務局に教えて頂きたいところです。

 

この曲のレコードやCDのほとんどは清澄な声質のソプラノや少年がソロを歌っていますので、澄んだ声質が合っているというのが一般的な認識なのではないかと思います。少なくとも私はオペラのように歌うフォーレは嫌いです。曲想と合っていないと思うので。

 

余談ですが、そのソプラノの方が歌い始めて直ぐに、あっこの人は関西の人だ!と思いました。先ほど検索したらやはり兵庫県出身の方でした。ラテン語で歌っても関西弁はくせが出るんだなと、変に感心しました。

バイオリンの五嶋みどりさんと神尾真由子さんは大阪府出身ですが、五嶋さんはステージ衣装に、神尾さんは弾き方(歌い回し方)にその特徴が出ていると感じます。

 

下の動画は古楽のVOCES8による演奏で、3曲目のサンクトゥスも)が特に綺麗かと思います)

これくらい音程が合うと別次元の美しさになりますね。

リコーダー教室で何かの曲を吹いている時に、他の方と音程がピタッと合っていたときは、それだけで快感がありました。

00:00 Introitus et Kyrie

05:34 Offertorium

13:38 Sanctus

16:54 Pie Jesu

20:41 Agnus Dei

26:30 Libera me

31:35 In Paradisum