テレビニュースで違和感を覚える言葉

気にすることは無いんじゃない?と言う人はいるけれど、最近テレビニュースで読み上げられる言葉(単語)にときどき違和感を覚える。

 

例えば、今日朝7時のテレビ朝日のニュースでは『国連のグテーレス事務総長がウクライナのキーウを訪問してゼレンスキー大統領と会談した直後、ロシアから発射されたミサイル5発によって一人が死亡、10人がけがをした』と言っていたが、この場合の「けが」という言葉。

 

なんか変だと思いません?

すり傷や打ち身などの軽いけがですんだのなら「けが」で良いですが、ミサイルが爆発して「けが」をしたのですから、「負傷」の方が適切なのではないかと思うのです。

腕や足の骨が折れた人や、破片がお腹に突き刺さって瀕死の人もいるのではないでしょうか。

そうなら『一人が死亡、10人が負傷した』と言った方が、まだ正確に出来事が伝わると思うのです。

「けが」では余りにも軽いです。

 

類似の事例は「いじめ」という言葉の使い方。

蹴られて骨折していたり金銭を脅し取られた場合でも、なぜか「いじめ」と言っていますが、これは全くおかしいです。明らかに暴行であり、罪状は暴行罪・脅迫罪・恐喝罪になるのではないでしょうか。

ニュースは物事を正しく伝えなければいけません。でないと、事実を捻じ曲げて伝えてしまうことになります。

 

ついでに言うと、警察官や教師などなどの「公務員」が窃盗したり生徒を強姦しても、氏名は言わず顔も出しませんが、一般市民の場合はわずか1000円の万引きであったり、電車で女子高生のお尻をそっと触っただけでも、氏名と顔を大っぴらに公表され、極悪人のように扱われます。

 

こういうのを見るたびに、テレビ局も何らかの非倫理的な行為、あるいは犯罪にある意味加担しているように思えて、いや~な感じがします。

 

あと、福島原発事故の説明で使われて、その後日本中に広まった「想定外」という言葉もいやです。

それまでは「予想外」とか「思ってもみなかった」とか言っていたのを全て「想定外」という言葉に置き換えてしまいました。これも非常にずるく使われている言葉で嫌です。

 

まだ沢山有りそうですが、最後にひとつ。

野球やサッカーの試合結果が引き分けだった場合に「引き分けに終わりました」と言いますが、終わりましたと言うと、意図していなくてもネガティブな印象を視聴者に与えるのでやめて欲しいです。。

引き分け試合は両者が真剣に勝負したけれど力が拮抗していたために決着が付かず時間切れになった試合なのですから、両者をねぎらうくらいの表現をしても間違いではないと思うのです。

「決着が付かず引き分けでした」と、普通に言えばいいのではと思います。