いつもの床屋でのこと。
髪を刈り終わったので、鏡を頭の後ろに立てて私に後頭部の仕上がりが見えるようにしながら『ハイ、仕上がりました。如何ですか?^^』といつものように尋ねられたので、
「ああ綺麗に仕上がってますね。どうもどうも^^」といつものように答えたところ、
『すみませんね~、狩り過ぎましたかね』と申し訳なさそうに言われました。
えっと思い、「いやいや、綺麗に仕上がってますねと言ったんですが?」と言うと、
『え、そうだったんですか、短いねと仰ったかと思いました、ごめんなさい^^』(笑い)
という出来事が有りました。
家に帰った後で、今日のような誤解は知らないうちに結構したりされたりしているのだろうなーと思ったとき、7・8年前に受講したH保先生の「なかなか聞けない基礎テクニック講座」という要町で行われたセミナーの感想文に関する疑問というか・・・を思い出しました。
そのセミナーを一緒に受講したNHK町田教室のS水さん(発表会の演奏など、の動画シックハルトのデュエットの右側の方です)に、講師のH保先生から季刊リコーダーという雑誌に載せるのでセミナーの感想を書いて下さいと依頼が来たそうなのです。
でも、S水さんは、「なぜ俺に依頼が来たのか理由が全然分からないんだよね。けど何か書かなきゃいけないから適当に書いて提出するよ」と困ったような嬉しいような顔で言いました。
その後、季刊リコーダーを購読していない私に、和光のリコーダー教室の仲間で当該セミナーも一緒に受講した方(動画ジャヌカンの鳥の歌に映っている方です)が、「あのセミナーのことが載ってますよ」と言って親切にコピーして渡して下さいました。
読むと、「リコーダーを削って調整するのが好き」みたいなことだけが書かれていて、肝心のセミナーの内容や感想については一言も触れていませんでしたので、H保先生のためにセミナーがどうだったのかひと言書いてあげれば良かったのに、と心の中で思いました。
でもS水さんは、私以上にリコーダーを削ったりして改良することに凝っていた方で、自分で作ったブロックを町田の教室に持って来て皆に見せたり、このバスはここを直したんですよ、いい音でしょ、と嬉しそうに話したりしていた方でしたので、先生からの依頼は受けたけれどさて何を書こうか、と悩んだ末に、自分が好きで今はまっていることを書いたのだなと思いました。
そのことをもう忘れていた数年後、H保先生がケース・ブッケさんという方に講師をお願いして麻布十番だったかにある小さなリコーダー教室で開催されたセミナーに参加しました。(聴講だけです)
教室に入るとH保先生がいらっしゃったので、ご挨拶をしようとしたのですが、なぜか私に全く気が付かれないのです。小さな部屋なのですぐ近くの目の前にいるのに、何度目を合わせようとしても目が合わないのです。結局ご挨拶は出来ませんでした。
要町で行われたセミナーでは、私は少しでも分からないことが有ると何でも質問しまくっていました。
4回のセミナー全部でそうでしたし、質問をする人は毎回私だけでしたし、最終回が終わったときに事務局の方が席に来られて「リコーダーの広場で今話題になっている変わったダブルタンギングの講座をやれば参加されますか?」とおそらく先生に依頼されて聞いて来られたことが有りましたので、私としては当然覚えていて下さっているはず、と思っていました。なのに何度ご挨拶しようとしてもスルーされるので非常に違和感を覚えました。
もしかして嫌われている?。なぜ?
とセミナーの間中、気になって仕方が有りませんでした。
(このセミナーの内容については昔のブログに書きました。たしか褒めてはいません。)
その後は、たまにそのことを思い出す程度でH保先生のセミナーに参加することも無く来ましたが、今日の床屋の誤解の件で、ハタと思い当たりました。
H保先生は、季刊リコーダーにセミナーのことを詳しく書いてもらおうと思って、意欲的に質問をしていた私に感想文の依頼をされたお積りだったのだけれど、実際にはS水さんに依頼をされた、ということではないかと。セミナーで受講生の自己紹介コーナーは無かったけれど、なぜか私の名前はS水だと思い込まれたのではないかと。
そうだとすると全て合点がいきます。
きっと、H保先生は怒ったんですね。
セミナーのことには一言も触れず、リコーダーの改造のことばかり書いて!、と。
だからケース・ブッケ氏のセミナーで私を無視されたのだな、と。
おそらくそうだと思います。
誤解って恐いですね。
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