R.シュトラウスの4つの最後の歌にうっとり

*この記事を書いてから数回聴いたのちの感想を( )内に追記しました。

 

先日の日曜日にNHKのクラシック音楽館で放送されたR.シュトラウスの「4つの最後の歌」は良かったですね。指揮は山田和樹さん、ソプラノは佐々木典子さんでした。

 

この曲は30年くらい前にNHKホールで聴いたことがあります。

ソプラノも指揮者も誰だったか名前を思い出せませんが、ソプラノは外国の方で、声もオーケストラも非常に美しくてとても感動しました。

それ以来、大好きな曲のひとつになっています。

 

先日の演奏では佐々木さんのソプラノがもう少し力を抜いて歌って頂けると私的には最高でしたが良かったです。

(特に前半は力が入り過ぎていて、オペラで大声を張り上げているような歌い方がこの曲には合っていませんでしたね。そして音程が不安定な箇所も散見されました。ド素人の私もカラオケの時に自覚しますが、ドレドレという長2度の繰り返しは意外と音程が不安定になりますね。佐々木さんも正にその箇所で不安定というか外してました。外人の歌手で音程が悪い人はいないのに日本人は逆に音程が完璧な人が極めて稀という不思議。のどの構造が違ってたりするのでしょうか?。単なる練習不足ってことは無いと思うのですがどうなのでしょう。

 余談ですが、NHKがやっている中高生の合唱コンクールを見ると、笑顔で歌っている子が沢山います。関西フィルの合唱団にもレクイエムなのに笑顔で歌っている女性がいて違和感有りまくりでしたが、良い声を出すにはほほを上げて歌うこと!という指導が日本では広く行われているような気がします。その説は本当に正しいのでしょうか。日本人より上手な外人の歌手や合唱団の中に笑顔で歌っている人など見たことがありませんがね。

 以前のブログに書いた「バッハのインベンションの8分音符は均一に弾くこと!。均一じゃなければバッハじゃないよ!」、と言っていた芸大出の方もいましたし、日本の音楽教育の一部には変な説がまかり通っているような気がします。実質が分からないので権威がまかり通るという日本の悪い部分がここにも表れているのかも知れません。)

 

さて、ロマン派の最後の方に書かれたこういう曲は好きですねー。

先日のブログに書いたシェーンベルクの浄夜よりももっとダイレクトに後期ロマン派特有の何とも言えない美しさを味わえます。ワグナーのトリスタンとイゾルデと似ていますね。

 

実はこの曲も浄夜もリコーダーアンサンブル用に編曲したいと何度か思ったことがあるのですが、スコアを見るたびに諦めた経緯があります。アマチュアのリコーダー吹きにはあまりにも難し過ぎました。

 

と今書いていて、もう一度スコアを見てみようと思いました。

諦めが悪いです。^^;

 

↓ このルチア・ポップの歌が一番好きです。