前田りり子さん著 ”フルートの肖像 ”がとても良かった

なぜ読もうと思ったのかが思い出せないのですが、前田りり子先生の ”フルートの肖像” を読みました。

 

本はとても優しく分かり易い語り口で書かれていて、読み始めて直ぐに良い本だなと思いました。

随所に古楽の専門家の経験と知識に裏付けられていることが感じられて、心にすっと入って来ます。

 

もちろん多くの文献を参考にされているはずですが、受け売り的な軽さや無用の大仰さは欠片も有りません。

 

フルートの本ですが、一般の音楽ファンやリコーダー吹きにも興味深いことがたくさん書かれていますので、近くの図書館にあれば借りてみられると良いと思います。

 

ちなみに先日のブログに「必須、バッハの超基本・・・」の動画でお話されていることを批判的に書きましたが、この本にも、クバンツの本に書かれていることとして、似たようなことが書かれていました。

 

>良い演奏は、変化がなければならない。
光と影が絶えず含まれていなければならない。
常に同じ強さまたは弱さで音を表現し、いわば、いつも同じ色で演奏する者、正しい時に音を強くしたり弱くしたりすることがきない者は人を感動させることができない。

 

余談ですが、9月20日にアップしたジャヌカンの鳥の歌の楽譜は合唱をしている方から頂いたと書きましたが、その方は当時リコーダーもしていて、つい数年前に銀座ヤマハのリコーダーフェアで偶然驚きの再会をしたときに、今はトラベルソも習っていて先生は前田りり子先生、と聞いたことがありました。

リコーダーやトラベルソの世界は音楽教育を受けていないアマチュアにも大先生が教えて下さるので、ありがたいです。

 

実はこのHPを開設して間もない頃に、ある写真を加工して使わせて頂いたのですが、何を隠そう、その写真というのが実は前田りり子先生のサイトの写真なのでした!

人の縁というものは不思議なものですねー。

 

その写真を使わせて頂けることになりましたと某N町田の先生にご報告したところ、「え~!、前田りり子先生って、あなた、大先生よ!。使ってもいいって、ご了解は頂いたの!」と、半分お叱りようなご確認でしたが、事務所の方にメールでご了解を頂いております、とお伝えすると、ホッとされていたのが印象的でした。

 

その写真がどこに使われてるのかピンと来ましたでしょうか?

もしお分かりになりましたらメールを下さいませ~。

(ヒント=色などを加工しておりますが、構図は変わっていません。)

 

本の帯に書かれていることは間違いではありませんが、それから受ける印象よりもずっと多くのことを詳しくお話されています。