大阪の芸人がテレビで「おかん」と言っている場面についに遭遇した。
NHKの番組で、大阪弁の芸人が母親に電話で話し掛けた場面で、「おかん」と言った。
しかーし!
1回目に母親に呼び掛けた時は、「おかあはん」と言ったのだ!
2回目以降は、あ、いけない、と思ったのだろう、「おかん」に変えた。
明らかに意識的に変えたことが見てとれた。
大御所の〇田〇〇子の発案なのかどうか知らないが、大阪の芸人全員が「おかん」を定着させようとしている時に、本来の「おかあはん」と言ってしまい、マズイと思ったのだろう。
『でも「おかん」はしっくりこないな~』と思いながらも「おかん」と言わざるを得ない心の迷いや動揺が、明らかに見えた。
この芸人は誠実な奴なんだなと思った。
本来、大阪弁は何にでも「さん」付けをする人の好い言葉である。
薬屋さんに行ってくる。
お稲荷さんにお参りしてくる。
あそこのたこ焼き屋さんは美味しかった、など。
母親のことを「おかあちゃん」とも呼ぶ。
お互いに年をとっても「おかあちゃん」と言う。
いい言葉だなと思う。
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