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10年ほど前まで使っていたガスコンロは、その20年くらい前に購入したものだった。
そのコンロに対してはお湯の沸きが遅いなどの不満は無かったのだが、買って20年も経っていたので、今のガスコンロは技術改良が進んで素晴らしく快適に使えるようになっているはず!、と当時勝手に思い込んでしまい、新しい機種に交換したのだが、これが全くの期待外れだった。
カタログでは「更に大火力!」とか謳っているのに、実際はガスが鍋の外側に向かって出るので炎が鍋底の外へ流れ出てしまい、熱効率はむしろ悪くなっていた。
更に、ガスと混合する空気量の調節が出来ない仕様に変わっていたので、以前のコンロよりも全くもって沸きが遅く、性能は進化どころか退化していた。
お湯の沸く時間が以前のコンロの2倍近くかかるようになってしまったので、どう考えてもおかしいと言ってメーカーの技術担当に2度も来てもらったのだが、全く正常ですと言って何もしてくれない。技術担当曰く、立ち消え防止装置などの安全装置を付けたので各社とも現在のガスコンロは皆このような仕様になっており直すことは出来ない、ということだった。
その後はコーヒーを飲もうとお湯をコンロで沸かすたびに「遅いな~、何とかできないかな」と思い続けて来た。昔使っていたコンロは全く正常に何の問題も無く動作していたのに、それを性能の悪いコンロへ高いお金を払って交換してしまったことへの後悔が無くならないのだ。
そこで、安全装置が義務化される前に販売されていた内炎式(炎が内側に出る方式)のコンロのようにしてみようと思い、バーナーを取り外して、中に立っている「鍋の有無検出器?」をフォークで下に押さえつけながら火を点けてみたところ、内炎式のように内側にガスが出たので、おーこれでいいじゃん!と思ったが、すぐに火が消えてしまいそのまま使用することは出来なかった。
中に立っている検出器?の温度が上がるとガスが止まるようになっているらしい。
その後は長い間良いアイデアが浮かばなかったのだが、今日、「炎が外側に出てしまうのだからガスを外側へ行かせないように壁を作れば良いのでは?」と単純なことだが思い付いたのでやってみた。
そしたらこれが大正解!
フライパンの水が沸騰している場面を写したものだが、現在市販されているビルトインコンロのようにフライパンの外側だけが熱くなって中心部は沸かないのとは違って底の全面から泡が出ており、かつ外側よりもむしろ内側に泡が多く出ているところが素晴らしい。
今のビルトインコンロでこんな風に沸くのは無い。(卓上型コンロにはまだ内炎式がある)
ガスを内側に出すことで燃焼効率が大幅に改善され、少ないガス量で早くお湯が沸くようになった。
ついにやりましたー。(涙”)
↓今売られているガスコンロ(外炎式)
↓昔のガスコンロ(内炎式)美しくて洒落ている
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