少しでも何か手を加えると音が変わるのでオーディオは楽しい。
同じCDやレコードなのに、まるで別の演奏のように変わってしまう。
今年はサンシャインのマグネシウム板(メタルフォースα)を色んな個所にペタペタと貼ったせいで、1年前とは比較にならないほど再生音の質が上がった。
もうこれで満足するべきかな?と思ったけれど、制振の絶大な効果を実感したので、効果が有りそうだけれどまだ対策をしていない個所が残っていないかと各部を見回してみると、トーンアームにヘッドシェルを接続するシェルの軸が残っていた。
オーディオテクニカ製のシェルはこの軸が短いのでメタルフォースαを貼ることは出来ないと思うが、私の使っているシェル(サエクのCS1000)は長さに余裕が有り十分可能なので、早速メタルフォースαを剪定ばさみで細く切ってシェルのリード線を差し込む側の根元に貼ってみた。
結果は、やはり効果が有った。
あのオーディオテクニカAT33MLの音に気品が・・・。^^;
本当です。^^
明らかにより上質な音になった。
音の荒さは取れたけれど、AT33ML元来の特徴である躍動感を伴ってのダイナミックな表現力、という部分は全く変わっていないところが素晴らしい。
これまでの制振対策により、針をレコード盤に降ろした瞬間に曲の持っている情景や情感が精妙かつ豪快に描き出され、そのサウンドと言えばオーディオ的な快感に溢れるものとなった。
縦横は2mm✖1㎝で、厚さはたった1mmしかない小さなマグネシウムの小板をシェルの根元に貼っただけでこの変化。
どこを弄っても必ず何らかの結果が出るのでオーディオいじりは楽しいのだろうと思うが、装置のチューニングが進んできたために、わずかなことでも音の変化を感じることが出来るようになったのでは、とも思う。
トーンアームとシェル回りへの制振対策を振り返ると、最も大きな効果が有ったのは、シェルをトーンアームに接続する部分(ヘッドコネクター部。ねじを回してカートリッジを取り付ける部分)へのメタルフォースα貼りである。
我が家のトーンアームはその部分が薄いアルミで出来ているようで、軽くて如何にもシャラシャラと鳴きそうな作りであったため、そこにメタルフォースαを適当な大きさに切ってペンチで曲率を合わせて貼り付けてみたところ、音は激変した。
なお、写真で分かるように、メタルフォースαを貼った箇所は他にも有る。
その個所を書き出すと、①カートリッジの両側面、②カートリッジ取付ねじ、③シェルの軸、④トーンアーム本体、であり、今の音はそれらが総合された結果である。
一般に、オーディオテクニカのAT33MLは高音がきついと言われ、それが嫌いで使わないという方が結構いらっしゃるけれど、我が家も確かに1年前は高音がきつかったのだけれど、今では全く変ってしまった。
ああ、うれしい。
やって良かったー、と自己満足に浸れるのがまた楽しい。^^
ps
ちなみに、これまでのアナログ回り弄りで音質が最も良くなった施策は、ターンテーブル側面へのゴムベルト貼りである。
うちのプレーヤーの音質については、高音寄りで明るいというのが定説であるが、外周にゴムを貼ったことで、ズシンと腰の据わった音に変化した。
この記事を読まれて興味が湧いてきたけれど、いきなり両面テープで貼るのは怖い、という方には、ゴムを巻いてとりあえず何かで縛るかして簡易的に取り付けて聴いてみられることをお勧めします。
おそらく、音の変化に驚かれます。
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