マーラーの大地の歌の3曲目「青春について」をリコーダー4声用に編曲したので、次は1曲目の「大地の哀愁をうたう酒の歌」を編曲しようかなと思い、先ほどまでレコードを聴いていた。
この1曲目はカッコ良いので大好き。
でも、聴いているうちに、レコードの音が以前と比べてすごく良くなっていることに注意が向いてしまい、編曲のアイデアを考える方がそっちのけになってしまった。
音が良くなった原因はフォノイコライザーを変えたから。
以前使っていたフォノイコは、某イタリア製のアンプに内蔵されていた一応評判の良い物ではあったが、今使っているのは別次元の音が出る。
合研LABというオーディオマニアの方が個人的にやられている会社のGK06SPUというイコライザーである。
おそらく、知る人ぞ知る、会社と製品だろう。
値段を聞いて驚く。
何と2万円とちょっと!
オーディオ製品としては安過ぎる!
しかも超高性能!
こんな素晴らしいメーカーが日本に有ったんですね。
レコードを聴きたいけれどアンプにフォノイコが付いていないので聴けない、という方には超お勧め。(でもカートリッジはそこそこのものを使ってくださいね)
で、この大地の歌のレコードについて思い出したので書くと、
これは高校1年生のときに友達からもらったもの。
どうしてもらったかと言うと、その頃はまり込んでいたバッハの管弦楽組曲2番を自分で吹きたくて、でもフルートは持っていないので、中学の音楽授業で使ったスペリオパイプという名前のたて笛(ジャーマン式ソプラノリコーダー)2本のデュエット用に編曲して吹いていたのだが、その楽譜を見た友達がぜひ譲って欲しいと言ってこのレコードと交換という条件を出したので乗った、という訳である。
その頃はパソコンなど無かったので、再度手書きで楽譜を作って渡した。
今思えば結構な手間だったと思う。
でも、LPレコードの値段2000円は当時のおこずかい2ヶ月分に相当したので、友人も思い切ったものだ。
でも考えてみれば、レコードも楽譜も、一生使えて一生楽しめる。
その彼は、1年生の終わりにどこかへ転校して行ったけれど、
おそらく、このときの記憶は、お互いに良い思い出として残っているだろうな、と思う。
(その時の楽譜とレコード)
(youtubeにアップされているこのレコードの演奏)
【指揮:ブルーノ・ワルター、オケ:ニューヨーク・フィルハーモニー、テナー:エルンスト・ヘフリガー】
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