リコーダーの音を1音ごとに舌で止めない方が自由に吹けるかも

今日のブログ「青葉の演奏会を皆で聴く前のNHK町田の演奏」に添付したメンデルスゾーンのフーガを久しぶりに聴いて、何となく、今の吹き方と違うような気がしました。

 

どこが違うんだろう?と思っていたら、なぜか夜9時のNHKニュースを見ていた時にハッと気が付きました。

 

そうだ!、NHK町田に入った頃は、音を一音ごとに舌で止めていなかったんだ、と。

 

その後に参加したセミナーなどで、先生から何度か「リコーダーは一音ごとに舌で止めるのよ」と指摘されて、それまでは全く意識していなかったそのやり方が出来るように、その後はそれを意識して吹くように心がけ、そのうちその吹き方に自然に変わって行ったように思いますが、今久しぶりに昔の演奏を聴いて、一音ごとに舌で止める吹き方は全ての曲で正解というわけではないなと思ったのです。

 

なぜなら、この演奏を聴くと、伸ばした音の消え際がすーっと伸びて消えて自然であり、制約がないので自分が思ったままに自由に吹けているように感じたからです。

 

これはフルートの吹き方と同じなのかも知れませんね。

ただし、フルートも100%我流なので根拠のない推測ではありますが。^^;

 

もっとも、オーケストラの奏者がテレビで大写しになっている場面を見ると、クラリネットもオーボエもトランペットも、舌で音を止めているようには見えませんので、舌で音を止めるのはリコーダーだけの奏法なのではないかと思います。

 

そうする理由は、おそらくですが、音をすーっとディミヌエンドのように小さくして終わらせると、音程が下がっていく危険があるので、それを避けるためではないでしょうか。

 

一音ごとに舌で止める吹き方は、バロック時代の曲などではカチッとするので適しているかもとは思いますが、メンデルスゾーンのようなロマン派の曲などでは、止めない方が音楽が自然で伸び伸びするように思いました。

 

大谷選手の二刀流とは少し意味が違いますが、吹き方もひとつの吹き方に固定してしまわない方が、大げさに言うと、より幅広い演奏につながるように思った次第です。