”らららクラシック” の後継番組である”クラシックTV” で、昨日はフラメンコを紹介していました。
私はフラメンコが好きなので期待していましたが、ハッキリ言ってかなり残念な内容でした。
クラシックTVの番組コンセプトは『ビギナーのためのカジュアルでディープなクラシック音楽番組』とされているので、軽めに見えるけれどやることは本物だよ!という意気込みを感じたのですが、それも肩透かし。
ビギナーに見せる物と聴かせる物こそ本物でなければならないのに・・、とこのような番組を見るたびに思います。
ヘタなバレエやリコーダーを見せ・聴かせて、人がとりこになるでしょうか。
その真髄を感じることが出来るでしょうか。
音程が狂いっぱなしのリコーダーアンサンブルを聴いたビギナーが、もっと聴きたい!、ボクもあんな風に吹けるようになりたい!、と思うはずが有りません。
だからこそ、ビギナーには最高の物を見せ聴かせるべきだと思うのです。
リコーダーのプロ奏者の方々が小学校などでレッスンをしたり演奏を聴かせているのは、とても良いことだと思います。
昨日の番組内ではフラメンコの古典「ファルーカ」を今井翼さんという方が踊っていましたが、映画カルメンの中でガデスが踊っていたファルーカを見た者からすると、悪いけれど、これはフラメンコかしら?と思うような踊りでした。
日本には本物を求めず素人的な技で満足する風潮がありますが、上記のコンセプトでやるのなら本物を見せるべきだと思いました。
アントニオ・ガデス
今井 翼
*映画カルメンのお気に入りシーンから、下に2つ貼ります。
フラメンコって、男はカッコ良く、女は妖艶ですね。
でも、そのように踊るためには厳しい訓練が!
” カジュアルでディープ ” とはこんなのかな?と思いました。何気なく踊っているように見える男性も重心が安定していてすごいなと思います。間違いなく日々鍛錬を積んでいる人たちでしょう。
(画面下に出るCMが肝心の足を隠してしまいますので、MC右上の✖をクリックして消して下さい)
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みちる (日曜日, 14 11月 2021 15:24)
クラシックTVは司会の清塚さんの話が面白くてよく観ています。
子供の頃母と一緒に見たカルメンの中のアントニオガデスのフラメンコは、初心者の私が観ても素晴らしい踊りで今でも記憶に残っています。フラメンコ紹介の番組に、フラメンコを多少かじった程度の元ジャニーズアイドルを何故出演させるのでしょうね。
つい先日ブラームスを紹介する同テレビ番組の回でも尾崎豊の息子がゲスト出演していましたが、クラシックやブラームスに造詣が深いわけでもなく、全てのコメントも司会の清塚さんの話の繰り返しで内容が無く、あるいは有名な父親にまつわる話ばかりで浅く、何故この回にこの方をゲスト出演させたのか全く理解できず。
クラシックTVはせっかく良い番組なのに、ゲストになにかしらの忖度や偉い方の意向が感じられがっかりしました…
管理人 (日曜日, 14 11月 2021 18:03)
みちるさま
まったくおっしゃる通りだと思います。
カルメンはガデスも他の出演者も素晴らしいですよね。
もう本物中の本物、という感じで、芸は突き詰めてやって初めて人を感動させられるんだなとこの映画を見て思いました。