鈴木優人指揮のベートーベンの運命は行進曲のよう

読響を頻繁に振るようになった鈴木優人さん。

 

先日放送された運命の第1楽章の出だしの「ジャジャジャジャーン」は1拍の前振りを入れてましたね。

当然だと思います。

 

そこは良かったのですが、その後の音楽作りが今2でしたね。私的にはですが。

ファンの方には申し訳ないです。単なる好みの違いということでご容赦下さい。

 

総じて言うと、彼のクラシック曲の演奏には味わいが欠けていますね。

先日の運命は第1楽章の途中までと第4楽章が放送されましたが、どちらも行進曲のようでした。

色んな感情が含まれているのに、すべて切り捨ててイチニッ!、イチニッ!、と。

それじゃー面白くないよーと言ってあげたい、とテレビを見ながら思いました。

 

念のため言っておきますと、こういうのを新機軸とか独創性とは言いません。

 

演奏が終わり、客席からの拍手にお礼のお辞儀をしている場面で、後方に映っていた読響団員の表情を見ると、皆ブスッとしてましたね。

団員たちも良い演奏だったとは思っていなかったのでしょう。

 

思うに、おそらく、鈴木優人さんはすべての曲をバロック音楽のテンポ感でやってますね。

古典派やロマン派の音楽が持っている情感もまだ感じられてらっしゃらないのかも知れません。

 

ずっとバロック音楽にどっぷりだったでしょうから、仕方がないのかも知れませんが、お客様にお金を払わせているプロの音楽家ですから、可及的速やかにそれぞれの曲に相応しい演奏が出来るようになって欲しいものです。

とえらそーなことを言ってすんません。閲覧者が減ったかも~。