ある大阪の方の話では、最近の大阪の若い人たちは母親のことを「おかん」と言っているらしい。
うちのおかんが、という感じで。
私は大阪で育ったが、「おかん」という言葉など一度も使ったことが無ければ聞いたことも無い。
その方のご主人は船場のぼんぼん育ちなので生粋の大阪人だが、その方もおかんという言葉など聞いたことも無いと言っているらしい。
「おかん」という言葉から受ける印象は、下品・低俗・下流・無教養などであり、決して上品や高級なイメージは湧かない。
なので、「昔はそんな言葉を誰も使っていなかったのに、今では本当に使われているの?。信じられない。」と言うと、テレビで吉本興業のタレントが母親のことを「おかん」と言っているのを聞いた若者が、有名人が言っている言葉はカッコイイとでも思ったのか、皆が真似をし始めて、今では「おかん」という言葉が定着してしまったらしい。
しかし私はテレビでそんな言葉を聞いたことが無いのでそう言うと、「〇ッコにお〇〇せという番組で〇田〇〇子が使いまくってるやん!」と言う。
私はその番組を見ないので知らなかっただけらしい。
吉本のタレントやテレビ局は「大阪人は下品で低級」というイメージで売っているらしい。
たしかに、横浜に住んでいるとそんな感じはする。
大阪人は上品!というイメージは間違っても無い。
テレビ番組で大阪の人にインタビューをする場面があると、多くの場合ヒョウ柄のおばちゃんが出てきて下品なしゃべりをして笑わせるので、横浜にいると大阪はヒョウ柄のケバい服を着ている中年女性が沢山歩いている街になったのかと思ったり、男性の場合は乞食のような貧乏そうなよれよれの服を着た男が歩いていてインタビューされるのだが、それを言うと、「そんなのはまったく事実と違う。ヒョウ柄の服を着た女なんか歩いてないし、乞食っぽい男も歩いてません!、みんなやらせよ!」、と怒るのだ。
もしそうだとすると、商売のためにそのようなイメージを定着させ利用してきた吉本やテレビ局の罪は大阪人に対して非常に重いなと思う。
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