合奏で吹くことを50年夢見てきて、それがやっと叶った管弦楽組曲第2番。
私は2ndのアルトを吹きましたが、合奏してみたら特にどうということが無くて、ちょっと残念でした。
元々曲自体がそんなに深くないことに加えて、本来ソロで書かれている1stパートをオクターブ重ねの2人で吹くようにしていたのでイメージが違ったのかなと思います。
ソロ一人だと音量が足りなくてメロディーが聞こえなかったのでしょうか。
あと、スピードもイメージとは違っていましたね。
次回からはアフリカ組曲1番というのをやるそうです。
楽譜を頂いたので見ると、1stはずっとメロディーを吹き、その他のパートは全部伴奏という作りの曲です。
ピアノに例えると、右手はメロディーのみずっと弾いて、左手は(例えばドミソの)和音を同じリズム音型で延々とずっと叩いている、という感じです。
おそらく実際に作曲者はピアノでそのように作曲し、その後そのピアノ譜をそのままの形で合奏用の楽譜に移し替えただけなのではないでしょうかね。 別にいいんですけど。
ルネサンスを含むクラシック系のほとんどの曲は、どのパートを吹いても音楽を楽しめるように作ってありますが、ポピュラー系の曲でこのようにあまりにも単純に作ると、うまくポリフォニーや掛け合いを忍び込ませていない限り、伴奏パートだけでなくメロディーパートの人も吹いていて飽きてくるのではと思ったりします。
楽譜を見た感じ、喫茶店やデパートで客の注意をあまり引かない程度に天井のスピーカーから何か音楽が流れている・・・、そんな場面が想像される環境音楽?のような曲かなと思いました。
曲想の単調さを変拍子で紛らわせている感じもありましょうか。
作曲家のSiegさんとしてはそういうのを書こうと思って書いた曲でしょうから、うまく出来ている曲なのでしょうけれど、私はもっと本格的な、音楽として充実している曲が好みです。
あと何年吹けるか分からないですし、どうせなら深い感動に包まれるような曲が吹きたいです。
と、作曲家が外人さんなので遠慮なく言いたい放題書いてしまいましたが、まだ吹いてもいないのに何?、と言われそうですね。^^
管弦楽組曲第2番のときもそうでしたし、どうも吹く前から心配するクセがあるようです。
実際のところはどんな曲なんでしょう?
もしかして、何十回吹いてもそのたびに感動する曲だったりして?^^
それはないと思いますが ^^、次回のレッスンが楽しみです。
ps
管弦楽組曲第2番を吹いてなぜあんなに何でもなかったのだろうと思ったので、昔聴いていたレコードを改めて聴き直してみました。
原因は、おそらく、ソロのオクターブ重ねで重厚感が出てしまい、原曲の所々にちりばめられているお洒落な響きが聴こえなくなったためです。
もうひとつ、バテネリは編曲でメロディーのキモの部分をはしょっていたのが痛いです。
その部分はバッハが一工夫している箇所でもあるので、なぜここを消すかな~という感じです。
出版社が分からないのですが、これからこの曲の楽譜を購入しようとされている方は、試しにこのサイトの4声の楽譜と音源にUPしてある方をまず吹いてみられることをお勧めします。
こちらの方がより原曲に近いです。
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