ヤフオクには定価が数十万円もするオーディオ用高級ケーブル(電気コードのこと)が多数出品されている。
どれも海外の超一流メーカー品。
余程オーディオに凝っている人以外の人には普通は縁のない製品だ。
値段の高さは半端ではなく、電気コード1本で並のステレオだと2~4セット買える。
格安デジタルアンプなら50台も買えてしまう!
出品されている製品の種類は、スピーカーケーブルからRCAケーブル、電源ケーブルまで様々。
でも、定価が数十万円もするのに、開始の値段がなんと1円のものがある!
最初の値段が安いので落札価格も低い。
定価100万円近い物でも1万円以下で落札されるときがある!
なんと太っ腹な!と出品者に痛く感心し、私も1つ落札してみた。^^;
オランダSILTEC社の定価47万円の電源ケーブルだ。
こんな高級品を考えられないほど安く買えてしまった!、と喜んだ。
でも、落札した後で何気なく心配になったので、ネットを検索したら・・・、
海外高級ブランドの偽物リストというものに、ドンピシャで載っているではありませんか!
あちゃー、やってしまったー!
と思ったが、もう遅い。
キャンセルは不可。
めちゃ安いので「人生経験として偽物がどんな音か聴いてやるのも楽しいわい」、と無理矢理思うことにして心を落ち着かせる。
そしてついに昨日届いた。
全然ダメな音だろうなーと思いながら、プリアンプの電源ケーブルをこれに替える。
プリアンプはドイツのオクターブ社のもので、それまで使っていた電源ケーブルは銘機賞を受賞したフルテック社のもの。
交換したら悪い音が出るだろうなと100%思っていたので、もし良い音に聴こえたとしてもプラセボ効果では無いはず。正しい評価が出来るだろうと思いながらソフトを選ぶ。
特に考えず、先日録画のショパンのピアノソナタ3番にした。
この曲は、バラード1番しか好きではなかった私が2番目に好きになったショパンの曲。
第3楽章をかけてみる。
ガガーン、とまず出た音。
あれ?、悪くないんじゃないっ?、と思う。
曲が進み、ギロックの抒情小曲集の中の曲と似ている部分。
美しい。心に沁みる・・・。
悪く無い。良いかも?、と思う。
全体に緩いようにも思うが、その他に特に悪いところが感じられない。
これって、本当に偽物?、とあせる。
これからエージングが進んだらどんな良い音に変化していくのだろう、とも思ったり。
ソフトを変えてオーケストラ曲やCDやレコードでも音も出せば偽物かどうかハッキリするだろうと思ったが、昨日はそこでやめてしまった。
ハッキリさせるのが恐い、と思ったから。
相当悪い音が出るだろうと思っていたのに普通の音が出たので良く聴こえてしまったのか・・?
何だか良く分からない。
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