昇圧トランスを制振して音質がアップ

MCカートリッジ使用時につなぐ昇圧トランスは、初めてMCカートリッジを秋葉原で買ったときに、同時に店員さんに勧められて買ったデンオンのものしか持っていない。

大昔のことである。

 

一度、フェー・・という会社の、心を揺さぶる・・とかいうキャッチコピーのトランスを買ったことはあるが、安いデンオンのトランスの方が良い音だったので即ヤフオクで処分した。

オーディオ雑誌で賞をもらった機種だったがダメだったので、本当にオーディオ雑誌はあてにならないなと思ったものだ。

 

なんとなく最近はどんな状況になっているのだろうと思ったので検索してみると、商品の説明に「振動を抑えた、とか吸収して」とか書いてある。

 

それを読み、トランスの制振をしていなかったことに気が付いたので、カバーを開けて色んな所にペタペタとマグネシウムの小片とfoQシートを貼った。

 

トランスの箱への固定も緩んでいたので、古くなった緩衝材を発砲ポリエチレンシートと交換して締め直した。

 

箱の足のゴムも劣化していたので、foQの厚手のシートを小さく切ってそれと取り替えた。

ゴムの内側に有るため見えていなかったネジが、ユルユルに緩んでいたので締めなおした。

昇圧トランスはただ置いてあるだけなのにネジが緩んでしまうということは、振動していないように見えて、実はしているということだろう。

 

それらをした後にレコードを掛けてみると・・・、

明らかに音が変わった！

落ち着き、深くなった。

かつ、解像度が上がった。

ペトルーシュカにコントラバスだけが小さい音で弾いている箇所があるが、以前はモゴモゴという感じで聴こえていのだが、かすかな音量ながらゴリ・ゴリ・とリアルに聴こえるようになった。

他にもこれまではっきり聴こえていなかったのだなと気づかされた箇所がいくつも有った。

色んな点が明らかに改善された。

 

こんな簡単な作業をしただけで音が良くなると、本当にうれしい。＾＾／