プラ管アルトのウインドウエーに細い平板を入れたら味のある音に

プラ管アルトリコーダーの、如何にもプラ管だ~!と思わせる特有の音を改良したくて、これまでエッジの上面や先端にパテを塗ったり、ウインドウエイ出口に爪楊枝を差したり、色々と試してきましたが、今日はウインドウエイの息を入れる側からウインドウエイ内部へ、小さくて細長い平板を差し込んでみたところ、一般的なプラ管とは一味二味違う軽やかで艶のある音になったり、木管的な甘い音になったりしましたので、ご興味のある方のご参考になればと思い書かせて頂きます。

 

差し込む細平板は、使い捨ての割り箸をカッターで削って作りました。

形は、ウインドウエイの出口に向かって徐々に板が広くなるようにとりあえずしました。

*下の図参照

 

その結果、ウインドウエイの出口が狭くなり、エッジ先端に当たる息の流速が速くなるため、

1.音に一般のプラ管には無いタイプの艶が載り、違うリコーダーを吹いているような音にな

  りました。

  華やかな音というと言い過ぎかも知れませんが、そんな感じの音です。

  でも、うるさかったり軽薄な音ではありません。

2.息の量が少なく吹けるようになりました。これは実用上ありがたいことです。

3.音が軽く出るので吹奏感が良いです。吹いていて気持ちが良い。

 

音色は、細平板の大きさや形、それをウインドウエイに差し込む深さによって変わりますので、良いと思う音色になるまで何度か試行錯誤をしてください。

中間音域が甘~い音になったり、高音の刺さり感がなくなったりもします。

 

私は今日2本のプラ管アルトをこの形にしましたが、細平板を付けて吹いた後で抜いて吹くと、非常につまらない音に感じました。

 

今回の方法は、試行錯誤を何度おこなってもリコーダーが傷ついたり汚れたりしませんので、どなたにもお勧めできる方法かと思います。

ちなみに、今回使ったプラ管アルトはヤマハのYRA-302BⅢです。

 

ps

厚目でストレートな1~2ミリ幅の平板をウインドウエイの中間あたりまでギュっと差し込み、吹き込み口からその平板の上にクサビの形で小片をマウスピースとの間に差し込むと、(マウスピースの振動が抑制されるためか?)鳴りが非常に良くなりました。おー!という感じです。

広い会場でソロを吹くときに使うと良いかも知れません。