初デートの熟年カップルにコンサートで遭遇!


今日は予定どおり鎌倉芸術館のコンサートへ。

席に着いてから演奏が始まるまで20分ほどあったのですが、特にすることも無いのでじっと座っていたところ、右隣の席の女性が、彼女の右隣に座っている男性としている会話が良く聞こえて来るのです。

別に聞く気は無いけれど聞こえて来るので聞いていたら、どうもこのカップル、初デートらしいんです。

女性の年齢は48歳くらいで、男性は70歳くらい。

女性は上品で結構素敵な方で、
男性はこれから老人になるぞーという感じの元サラリーマン風の方でした。

会話を聞いてすぐに、お見合いをした後の初デートだなと分かりました。
二人ともクラシック音楽にはほとんど馴染みが無さそうで、オーケストラのコンサートに来るのも初めてそう。

でも、男性の方は、知らないのに結構知ってる風を装っている。

神奈川フィルの団員を知っているとか、このオーケストラの団員がどうのこうのと・・・。

女性は、あ~そうなんですか~と素直に相槌を打ちながら男性の話を聞いている。
しとやかな感じが良いです。

そのうち、プログラムを見ながら女性が男性に質問を。
「ルスランとリュドミラ」という曲の作曲家がグリンカと書いてありますが、ロシアの方でしょうか?

交響曲5番のショスタコーヴィチという作曲家もロシアの方のようですので、もう1曲の「くるみ割り人形」の作曲家のチャイコフスキーももしかするとロシアの方でしょうか~?、と。

男性。
いや~、チャイコフスキーはロシアではないでしょう。
いや、違いますねっ!

って、あの~、いい加減なことを言うのはやめなさいって。
女性の前でカッコ付けたい気持ちは分かるけど、チャイコフスキーがロシアじゃないなんて言ったら、クラシックを全然知らないことがバレバレになりますよ。
と言いたいのをグッと我慢する。

その後も知ったかぶりの話を男性が続けるのを女性はしおらしく聞いていた。

上品で結構美人でかわいい感じの女性なのに、なんでまた20歳ほども年上の初老男性とデートなんか、と。
もっと若い男も沢山いるのに、70じゃすぐ介護だよ、っと。^^

大きなお世話だけれど、心配な気持ちともったいないなーという気持ちが入り混じってしまい、落ち着かない20分でした。