ヤマハ銀座店の2018年度リコーダーフェアに行ってきました

 

 表現力が有り、音程も良いペアーウッドのリコーダーをひたすら求めて・・・、

またリコーダーフェアに行ってきました。

今回はヤマハ銀座店のフェアです。ここへは毎年行っています。

 

まず感じたのは、前回と同じく、どれも似たような音だなーということ。

昔と較べて音に個性がないように感じます。私の思い違いかも知れませんが・・。

艶の有る後期バロック用を揃えました!みたいな。そういう音が好きな方が多いのでしょうね。

 

お目当てのペアーウッドも沢山出品されていましたので全部吹いてみましたが、結論を言えば今回も購入を見送りました。

 

まず、艶の有る音に調整されていた個体はひと吹きでパス。

次に、雑音が混ざり過ぎている個体もパス。(これはふた吹き)

音程がどうにもの個体もパス。

 

私が欲しいのは、落ち着いているけれど芯の有る音で、抑揚が付けられて息の量で艶の量が変化するリコーダーですが、残念ながら今回も有りませんでした。

 

そこで!、4階の管楽器売り場へ!

これは予定通り。

良い木管が無かったときは、プラ管アルトYRA-38Bを試奏しようと決めていたのです。 

 

試奏を申し込んで最初に対応してくれた店員さんは経験が浅い方のようでしたが、引き継いで対応してくださった店員さんはプラ管リコーダーを製造しているところを実際に見たことが有る方で、1秒に1本くらいのスピードでパカパカと出てくると教えてくれました。

 

4本のYRA-38Bを持ってきて下さり、何度も吹き比べた結果、そのうちの2本を購入して帰ってきました。

2本買っても5,600円。

感動的に安いですね。

木管だと安価な機種でも20倍くらいはしますので。

 

こんなに安いのに、音楽の父バッハ^^ の天才的名曲が音楽的に演奏できるんですから・・・。

ああ、すばらしい・・・・。

 

来年1月の最後の日曜日に、池袋にある田中せい子先生のストゥディオ・フォンテガーラのアンサンブルセミナーのミニ発表会があるのですが、2年半ぶりにリコーダーを再開できた私的な記念に、思い切ってソロでバッハの無伴奏チェロ組曲を吹こうかな~と実は秘かに思っていて、今回YRA-38Bを試奏した目的はそこで吹く個体を探すためです。

 

以前に書いたブログに載せたYRA-38Bよりももっとチェロ組曲に向いた個体が有るといいなと思ったのですが、結果的にそれは見つからなかったので、持ち味が少し異なる個体2本を購入しました。

1本は響きが少し乗った個体で、もう1本は響き成分の無いクリアーな音の個体です。

 

フェアで4万円~40万円の木管を100本くらい吹いた後に吹いた2600円のプラ管のなんと素晴らしいことか!

ヤマハにはノーベル賞をあげたいくらいです。

 

 

コメントをお書きください

コメント: 4
  • #1

    とんかつ59 (日曜日, 21 4月 2019 09:18)

    こんにちは
    同じマシン(金型)からでてくる、工業製品ですよね。
    同じ品番で、個体差が有るのですか?!!
    品番やメーカーが違えば、違うモノが出来ると思いますが・・・
    同じメーカーで同じ品番で個体差が生じるというのは、
    工業国にっぽんの製品としては、ソレで良いのかどうか?
    『みんな違ってソレで良い』とみすずさんは、言いました。
    違う音のモノが有るのは、発見が有ったり、楽しみだったりで
    嬉しい事ですが・・・
    原料材質のブレンド違いなのでしょうかねぇ?
    製造時の温度や外気気温・湿度の違いなのか?
    パーツは、原料のプラチップを溶かして金型に圧入して射出する
    見たいですが・・パーツは超音波で圧着してるみたいでした。

    ソレでは、試奏できる環境にない、私は随分損をしていますね。
    新幹線で上京するも、試奏だけの為なら?
    新幹線代金が遙かに高額。東京は遠いです。

    でも、やはり、気に入った音は断然欲しいですからね!

    私は、にっぽんの工業製品として、盲目的な(「恋は盲目」と同じ使い方;差別的言葉と判断しないで下さいませ)
    信頼の基にAmazonから購入しているのですが・・・
    尤も
    『技術の○○』というコピーで、長きに渡り商いをして来た
    『嘘つきの○○』という日本の自動車メーカーも有るのですから
    価格2000円程度で、違いが楽しめれば・・どれを引かされても
    Amazonからならば、どれを割り当てられても・・
    さほど怒る気にはなりませんが・・・

    また、
    ヤマハファンの私としては
    ”ヤマハにはノーベル賞をあげたいくらいです。”
    は、嬉しいお言葉です。(笑)

  • #2

    管理人 (日曜日, 21 4月 2019 10:33)

    以前はプラ管なら型番が同じであればどの個体も同じ音がすると言われていましたが、今ではそれは間違いだったと確定しています。
    吹けば違うことが分かりますので。

    これは「材質で音は変わるか」という論議と似ていて、理論的には変わらないはずだとかいう意見は理論が完全に解明されている場合にのみ適用される話であって、未解明の部分が有る場合にはそれは言えません。

    材質で音が変わらないと思ってらっしゃる方はまだいらっしゃるようですが、どこかのリコーダーフェアへ行き、200本くらい試奏すれば、あれっ、音、違う!、と思われると思うのですが、ご自分の信念を貫かれるのもまた楽しいかとは思います。

    そもそも音が変わらないのなら様々な材質が使われている理由が説明出来ないと思うのですがね。

    え~と本題ですが、1本ごとに音が違う原因は、ヤマハ銀座店の店員さんによると、射出成型でポンと出てきてから冷えるまでの収縮の仕方が1本ごとに違うから、ということでした。
    そのため、管内部の形状が1本ごとに微妙に違ってしまうのではないでしょうか。
    原料のブレンドの度合いが1本ごとに異なる?、ということはまず無いのではと個人的には思います。ミクロの世界ではどうか分かりませんが。ABS樹脂はブレンドして作られているのでしょうか?
    ブレンドが影響しているとすると、色付けのための顔料のブレンド度合いかと思いますが素人なので適当な意見です。^^;

    とんかつ59さんと同じように、私もリコーダーを始めたころは木管のリコーダーが個体によって音が出にくかったり音程がひどかったりしているので、工業製品として技術が未熟すぎるし、不完全な製品を平気で売っていることに対して、憤りを感じたものです。
    映りにくいテレビが有ったら完全に不良品ですよね。
    リコーダー界ではそれが許されているというか、それが普通だとされていることが不満でした。
    今ではもう慣れて「普通」になりましたが。

    私もアマゾンや楽天や杉田楽器などネットで何本も買いましたが、それは賭けでした。もしかしたら良い個体に当たるかも?という期待で注文しますが、だいたいは外れました。(極たまに当たりが!)

    とんかつ59さんがアウロス509が良いと書かれたのを拝見し、今まで509は吹いたことがなかったので試したくなり、昨日中古を検索したのですが安いのが無いので709の中古にしました。
    子供さんが中学で吹いていたものだそうです。

    今までプラ管を何度か試奏し購入もした経験から、絶対に1本ずつ音は違うことが分かっているのに試奏せずネットで買ってしまうのは、宝くじを買うのと同じで、もしかするとお宝に当たるかも!という期待からです。とんかつ59さんと同様、品代は完全に捨てたつもりです。

  • #3

    とんかつ59 (月曜日, 22 4月 2019 19:09)

    >1本ごとに音が違う原因は、ヤマハ銀座店の店員さんによると、射出成型でポンと出てきてから冷えるまでの収縮の仕方が1本ごとに違うから、ということでした。

    そうですか。大いにあり得ることですね。

    思いだいましたが・・Saxのマウスピースを購入したとき、後で他と比較して
    気づいたことが有り有りました。製品の精度が宜しく無いモノが商品に有ると言う事。
    同一メーカー同一品番での比較でははないので、メーカーの技術力・製品品質精度かと思いましたが、私の手もとのモノではセルマーが××、バンドレンは◎でした。
    どちらも、世界に名の通った会社ですがら、
    そのブランドを盲目的に信頼しての購入でしたが、後で購入したバンドレンのMPに
    比べて、セルマーは×でしたね。(この時は腹立たしく思いましたよ)
    やはり、通販ではなく、大きな楽器店出向きたくさん品の中から、自分で選定すべきと
    思った事を、思い出しました。MPは安い価格ではなし、音の重要な要のすので、今度買う時は、上京しようと思います。(笑)
    これが有るので、とても、木製のリコーダーは恐くて買えませんね。
    私のレベルでは、樹脂製品で充分です!
    尤も、私のSax も博打購入で、外れでした。ソレは
    楽器の事か少し解って来た頃に、後で判った事で、後の祭でした。(笑)
    新品の中級レベル品でしたが、交通費をケチった事、田舎なるがゆえ、未熟なるが故の悲しさでした。
    楽器の購入は、ある程度鳴らせる技量が無いと、判断は出来ませんね。
    ですので、ずっとの「相棒」を選ぶなら、焦りは禁物、じっくり時間を掛けて
    技量も身につけ=技量が身についていない様であれば、楽器の購入は時期尚早で、
    ドブに捨てる様なモノです。これは私の小さな経験則です。

  • #4

    管理人 (月曜日, 22 4月 2019 21:46)

    サックスのマウスピースでも成型のばらつきが有るのですか。知りませんでした。リコーダーと同じですね。

    プラスチック成型は難しいのだなと思いましたが、一方、一般の工業用の成型と比べて楽器用の成型技術はいまいちなのかなとも思いました。本気で改善しようとしていない?。どうなんでしょう。
    もし成型業の方がこれを読まれましたら反論など頂けるとありがたいです。本当のところを知りたいので。

    >楽器の購入は、ある程度鳴らせる技量が無いと、判断は出来ませんね。
    同感ですね。
    リコーダーの場合も、安定した音で吹けないと音程が良い個体かどうかの判断をするのが難しいですし、特定の音が少し濁ったりしていても経験が少ないとそれに気が付かないで買ってしまいますのでね。
    家で吹いて、あちゃーとなる。

    >私のレベルでは、樹脂製品で充分です!
    私もそうです。そもそも樹脂製のリコーダーが木製よりも劣っているとは思っていませんし。
    どこかの掲示板に、もう少し上手になったら木製を買います!、みたいな書き込みがありますが、買ってガッカリされる場合が多いのではないかと思っています。

    木製が樹脂製より優れている点として確実にあげられるのは、ウインドウエーに水が溜まり難いことでしょうね。
    これだけは実用上の木管の大きな利点ですが、他には好みにもよる音色の違いと、入れた息がほんの少し吸収されるというかバッファが有るような感じになって若干吹きやすくなることくらいかなと思います。