日本の現実路線にホッ

トランプさんはいったい何を考えているのだろう・・・。

おそらく何も考えてはいないのだろうけど。

アメリカファーストというバカのひとつ覚えの無知。

 

これまでもアメリカはいつでもアメリカファーストだった。

気に入らないと他国を爆撃し、多数の一般市民を平気で殺してきた。

貿易交渉では常に自国に有利になるようにしてきた。

右ハンドルの車を作らないでおいて、日本がアメリカ車を買わないのはけしからんと臆面もなく言う馬鹿さ加減&自分勝手には呆れる。

 

先日のG7財務相・中央銀行総裁会議の後で米国のムニューシン財務長官が、アメリカには保護主義を講じる権利が有ると言ったとニュースに出ていた。

 

一方、同じ頃に中国が開催した一帯一路会議には130カ国が参加した。

一帯一路構想は、①中国と北欧をロシア経由で結ぶルートと、②中国と欧州中部を中央アジア経由で結ぶルートと、③中国と欧州を南シナ海経由で結ぶ海路のルートの3つからなり、アジアとヨーロッパとアフリカ大陸にまたがる壮大な経済圏構築計画である。

 

中国は購買平価ベースのGDPでは2014年にアメリカを抜いて既に世界一になっている。

成長率がアメリカ2%、中国6.5%なので、その差は今後どんどんと開いていくのは明らか。

IMFやシンクタンクなどの予測では、13年後の2030年には中国のGDPはアメリカの1.5倍となっている。人口が13億人と3億人では勝負にならない。

(日本は1億人なので、もっと勝負にならない。)

13年後といえば、ほんのすぐ先だ。

あっという間にやって来る。

あっという間に、中国は他を寄せ付けない世界一の超大国となっているのだ。

 

ちなみに、2030年のGDP順位予測は以下の通りである。

1位 中国、2位 米国、3位 インド、4位 日本、5位 インドネシア、6位 ブラジル・・・

インドは12億人、インドネシアは2.5億人、ブラジルは2億人。

この予測通りになるかは分からないが、1億人の日本は頑張っている。

 

トランプさんがいつまでアメリカ大統領をやっているか分からないが、このまま保護主義を進めていけば、アメリカは急速に凋落を始めるだろう。

誰が見ても中国の方が将来性は大きく、どの国も中国との取引を増やそうとしている中で、保護主義はアメリカの権利であるなどと言い出したらおしまいだ。

アメリカは世界の盟主の座を自らすすんで中国に明け渡そうとしている。

保護主義をやって偉大な国になる?

なんか良く分かりません。^^;

 

日本については、最近ホッとするニュースが続いている。

自民党の二階幹事長が一帯一路会議に出席し、協力したいと発言したこと。

安倍首相が、疑問解消ならアジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加も有り得ると発言したこと。

世界一の経済圏に参加しないで日本が生き延びる道は無い。

 

安倍さんが単なる中国大嫌い人間では無かったことが分かり、少し安心。

 ここは賢く、現実を冷静に見据えた全方位外交で行って欲しい。