リコーダー本のタイトルと法医学者の本

図書館で借りたオーディオのセッティングに関する本を読み終わったので、最後のページに載っている新刊等の案内を見たところ、色々なハウツー本が載っており、中にはリコーダーの本のタイトルに拝借すると面白いかも?と思うのが有りました。

 

例えば・・・、

「こんなスピーカー見たことない」➔「こんなリコーダー見たことない」

   興味が湧きますよね。
「成功するピアノ教室 生徒が集まる7つの法則」➔「成功するリコーダー教室 生徒が集まる7つの法則」
  先生方が競って買いに走るかもですね。^^
「読むだけで歌が見違えるほど上手くなる本」➔「読むだけでリコーダーが見違えるほど上手くなる本」
  これは売れますね、きっと。^^
 「死体が泣いている」➔「リコーダーが泣いている」
  これは身につまされるというか・・、心が痛いです。^^;

 

最後の「死体は・・・」という本は図書館に有ったので読みました。

この本は、殺人事件や不審死体を解剖して死因を特定する仕事をしている法医学者の先生が書かれた本で、日本では現場に行った警察官の判断で病死か事故死か殺人かが決められるので、万一あまり仕事を増やしたくないと思っている警察官にかかってしまうと、みんな病死にされてしまい、殺人が見逃されてしまうことが考えられるので、先進国のように(日本は後進国だそうです)犯罪を見逃さない制度をきちんと作らなければいけない、ということを訴えたくて書いたそうです。

 

日本では、人が死ぬと、明らかに殺人であると見えない限り、みんな直ぐに火葬にすることになっているため、後になって、保険金目当ての殺人の可能性が浮上!となった場合も、死体はもう燃やしてしまっているので解剖して調べることが出来ず、灰になった骨からはDNAがちゃんと検出出来ないので、結局、犯人を逮捕するには自白だけが頼りとなり、そのため、自白を強要したり誘導したりせざるを得なくなることが考えられ、その結果冤罪が発生してしまう、と書かれています。

 

犯人を見逃さないと同時に、善良な市民が冤罪に巻き込まれないようにするためにも、キチンとした法医学制度が必要だそうです。同感!

 

内容を少し紹介すると、

医師が腎不全で死亡と診断した死体が、実際には、暴行された結果腎不全になって死亡したものであったケース。実は殺人なのに、日本ではほとんど死体を解剖せずに死因を決めるため、殴られて出来るうっ血が皮膚の表面まで出て来ていないときに医師が診ると病死と判断されてしまうのだそうです。

 

この「医師」というのは、日本ではほとんどが法医学者ではなくて、そこらの開業医なのだそうです。この開業医さんは、警察から指名された先生ではあるものの、法医学についての知識を全く持っていない先生なのだそうで、ほんとうかいな~?と思ってしまいました。

(まさか耳鼻科の先生、ってことは無いと思いますが。) 

 

欧米の刑事ドラマなどでは死体を解剖して死因を探る場面が良く出て来るので、日本でも同様にやっているのかと思っていたら、全然違うそうです。

本の第4章の題は「先進諸国があきれる日本の死因究明制度」ですが、死体を解剖する割合がスエーデン89%、オーストラリア54%、イギリス46%に対して、日本は11%だそうです。 

 

あと、毒物の検査はしないことになっているそうで、そのため日本では毒殺は見つからないだろうと書かれています。

 

日本は犯罪発生率が諸外国よりも低く安全、と昔から良く言われていますが、もしかすると、この本に書かれているようなことが原因で多くの犯罪が見逃され、その結果犯罪率の数字が小さくなっているだけかも、と悲しいかな思ってしまいました。

 

議員の先生方には、時代遅れとなった法律の改定や不備な法律の改正をもっと積極的に、迅速に行って欲しいですよね。

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